「電車に乗ると急に動悸がして、息ができなくなる」「発作が怖くて外出できない」「発作のたびに『死んでしまうのでは』と思う」——そんな経験を繰り返しているなら、それはパニック障害のサインかもしれません。
パニック障害は、突然の強い不安発作と、その発作への恐れによって生活が制限される病気です。決して「気のせい」ではなく、適切な治療で改善が期待できる病気です。
ケルソンファミリークリニックは、心療内科と内科を併設した家族向けクリニック。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分です。土日祝日も診療し、オンライン診療にも対応しています。「病院に行くのは少し怖い」——その最初の一歩を、私たちと一緒に踏み出しませんか。
不安症について

不安症(不安障害)は、過剰な不安や恐怖が長期間続き、日常生活に支障をきたす疾患群の総称です。代表的なものに、パニック障害・全般性不安障害・社交不安障害・強迫性障害などがあります。
パニック障害は不安症の中でも突然性が強く、発作のインパクトによって生活行動が大きく制限されやすいのが特徴です。脳の「不安と恐怖を処理する回路」が過敏になっている状態と考えられ、本人の意思や気の持ちようで起こる発作ではありません。
適切な治療によって、多くの方で症状の改善が期待できる病気です。早めに気づき、適切なケアを受けることが回復への近道です。
パニック障害は、発作そのものの怖さだけでなく、「次の発作がいつ来るかわからない」という予期不安によって生活行動が狭まっていく点が特徴です。電車・通勤・外出といった日常の行動が負担に感じられはじめたら、早めの相談をおすすめします。
パニック障害とは?
パニック障害は、パニック発作・予期不安・広場恐怖の3つが特徴的な病気です。
前触れもなく突然起こる強い不安発作で、動悸・息苦しさ・めまい・発汗・震え・吐き気・胸の痛みなどが同時に押し寄せます。「このまま死んでしまうのでは」「気が狂ってしまうのでは」という強烈な恐怖を伴いますが、発作そのものは通常10〜30分で自然におさまるのが特徴です。
予期不安は、「また発作が起きたらどうしよう」という、発作への恐れが常につきまとう状態です。発作が起きていない時間にも不安が続き、緊張や体調不良を引き起こします。
広場恐怖は、発作が起きたときに逃げられない場所・助けを求めにくい状況を避けるようになる症状です。電車・バス・飛行機、美容室、映画館、混雑した場所、ひとりでの外出などが避けられやすい代表例です。
日本での12ヶ月有病率は約0.5%と報告されています。発症は20代前半が多く、女性は男性の約2倍と報告されています。動悸・息苦しさといった身体症状から、まず内科や循環器科を受診されるケースも少なくありません。
パニック発作の症状は、甲状腺機能亢進症・不整脈・低血糖・喘息など身体の病気でも似た形で現れることがあります。そのため、発作を繰り返す場合は一度きちんと身体面もチェックしておくことが大切です。
ケルソンファミリークリニックでは、心療内科と内科を併設しているため、身体疾患との鑑別もスムーズに行える体制を整えています。
パニック障害の特徴と症状について

パニック障害の症状は、発作そのもの・発作の間の不安・生活への影響の3つの面に現れます。
具体的な症状例
パニック発作の症状
- 動悸・心拍数の増加
- 息苦しさ・過呼吸
- めまい・ふらつき・失神感
- 発汗・手足の震え
- 胸の痛み・胸の苦しさ
- 吐き気・腹部の不快感
- 「死んでしまうのでは」という強い恐怖
- 「気が狂ってしまうのでは」という感覚
- 手足のしびれ・冷感
- 現実感の喪失(自分が自分でない感じ)
予期不安の症状
- 「また発作が起きたら」と常に気にしてしまう
- 発作が起きた場所を繰り返し思い出す
- 外出前に強い不安が湧く
- 常に体調をチェックしてしまう
- 休日でもリラックスできない
生活への影響(広場恐怖)
- 電車・バス・飛行機に乗れない
- 美容院・歯医者・映画館を避ける
- 混雑した場所に行けない
- ひとりで外出できない
- 遠出や旅行をためらう
- 仕事や学校に行きづらい
「発作は怖いが、命に関わる身体的な病気ではない」と理解することが、回復の第一歩になります。
パニック障害の改善方法と治療について
パニック障害の治療は、薬物療法と認知行動療法を組み合わせるのが基本です。早期に治療を開始すると、半年〜1年以内に寛解(症状がほぼなくなる状態)が得られることが多いと報告されています。
1. 薬物療法
第一選択は SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬) です。発作の頻度と強さを抑え、予期不安を和らげる効果があります。効果が出るまでには2〜6週間ほどかかるため、焦らず継続することが大切です。
初期の強い不安や、発作頻度を早く下げたい場合は、抗不安薬が補助的に使われることもあります。ただし依存性の観点から長期連用は避け、短期的に用いるのが一般的です。
自己判断での中断は発作の再燃につながることがあるので、必ず医師と相談しながら減量・中止を進めましょう。
2. 心理社会的サポート
- 認知行動療法(CBT):発作そのものへの恐怖や、回避行動のパターンを段階的に見直していく方法です。「恐れている状況」に少しずつ慣れていく曝露療法も含まれます。
- 支持的精神療法:状況を話し、受け止めてもらう中で不安を整理する関わりです。
- リラクセーション法:呼吸法・筋弛緩法など、体の緊張をほぐす技法です。
ケルソンファミリークリニックでは、診察のなかで丁寧にお話を伺い、必要に応じて心理療法の方針をご案内します。
3. 職場や学校での工夫
- 無理のない通勤・通学経路を検討する
- 発作時に一時的に離れられる場所を確認する
- 信頼できる上司・同僚・先生に状況を共有する
- 必要に応じて休職・休学・配置転換を検討する
診断書は、職場や学校に状況を伝える大切な味方になります。
4. 家庭での工夫
- 発作中は「落ち着いて、大丈夫」と静かに寄り添う
- 発作を否定したり、本人を責めたりしない
- 外出の付き添いなど、本人の負担が減る支援を
- 家族自身も、自分の気持ちを相談できる相手を持つ
5. 生活全般でのセルフケア
- 呼吸法:ゆっくり息を吐くことで自律神経を整える
- 運動:ウォーキングなど軽い有酸素運動は不安の緩和に有効
- 睡眠:毎日同じ時刻に寝起きし、十分な睡眠時間を確保
- カフェイン・アルコールを控える:動悸や不安を強めることがあります
- 発作ダイアリー:発作時の状況・時間・内容を記録すると、診察で役立ちます
パニック障害は、治療で回復が期待できる病気です。一人で抱え込まず、まずはお気軽にケルソンファミリークリニックまでご相談ください。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分。土日祝日も診療、オンライン診療にも対応しています。