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子宮頸がんワクチンは練馬区の公費対象?回数と間隔がわかる

2026.09.10

練馬区で子宮頸がん(HPV)ワクチンを公費で受けられるのは、どんな方でしょうか

「区のお知らせで名前は見たけれど、うちの子は対象なのかな」「どこで受けられるのだろう」。そんなところで検索されて、このページにたどり着いた方が多いのではないかと思います。まず結論から申し上げますと、子宮頸がん(HPV)ワクチンは予防接種法に基づく定期接種で、対象となる年齢のあいだは練馬区が実施主体となって公費で接種を受けられる仕組みになっています。

対象は、予防接種法施行令で「12歳となる年度の初日から16歳となる年度の末日までの間にある女子」と定められています。学年で言い換えると、小学校6年生から高校1年生相当までの女の子です。標準的な接種期間は中学校1年生相当の年度とされています(厚生労働省「定期接種実施要領」)。

この年齢のあいだであれば、練馬区にお住まいの方は区の定期接種として受けられます。学年の途中で年度末が近づいてくると回数を終えられないこともあるため、高校1年生相当の年度に入っている場合は、早めに区の案内を確認しておくと動きやすくなります。

対象年齢を過ぎている場合

一時期、平成9年度から平成19年度生まれの女性を対象に「キャッチアップ接種」という公費の機会が設けられていました(厚生労働省「HPVワクチンのキャッチアップ接種について」)。この公費の期間は経過措置を含めて終了しているため、現在ご自身が対象に含まれるかどうかは、練馬区の子宮頸がん予防ワクチンのページ、または区の予防接種担当窓口でご確認ください。年齢の区切りは生年月日で決まるため、口伝えではなく区の公式な案内で確かめるのが確実です。

どこで受けられるのか

定期接種は、区が委託した区内の協力医療機関(実施医療機関)で受ける形が基本です。区の一覧に載っている医療機関であれば、大きな病院でなくても、かかりつけの内科やクリニックで受けられることが多くあります。里帰りや進学などで区外の医療機関で受けたい場合は、事前に区へ依頼書などの手続きが必要になる場合がありますので、こちらも区の窓口にご相談ください。

当院、ケルソンファミリークリニック(練馬区大泉学園町5丁目6-22)でも、練馬区の公費対象の方の子宮頸がん(HPV)ワクチン接種に対応しており、院内でもご案内しています。診療時間は午前9:00〜12:30、午後14:30〜18:00で、水曜が休診です。土日祝も診療しているため、平日は学校や部活で動きにくいという中学生・高校生の方も、ご家族と一緒に来ていただきやすい時間帯を選べます。予約なしでも受診できますが予約優先ですので、電話・LINE・メール・ホームページからご予約いただくとお待ちいただく時間が短くなります。ワクチンの在庫の都合もあるため、ご連絡をいただけると準備がしやすくなります。

練馬区の案内で確かめておきたいこと

練馬区で子宮頸がんワクチンを受ける前に確認する項目の一覧図

制度の細かい運用は自治体ごとに違います。医療機関に電話する前に、次の項目を区の案内で確認しておくと、当日に慌てずに済みます。

確認する項目 見るポイント
対象かどうか 生年月日での区切り。学年の感覚とずれることがある
予診票 届いているか、紛失した場合の再発行の手続き
自己負担の有無 定期接種として区が定めている負担額
受けられる医療機関 区の実施医療機関一覧に載っているか
付き添い・同意の扱い 保護者の同伴や予診票への署名がどう求められているか
区外で受ける場合 事前の届け出や依頼書が必要かどうか
持ち物 予診票、母子健康手帳、健康保険証、本人確認できるもの

とくに予診票と母子健康手帳は忘れやすい持ち物です。過去に何回受けたかを医療機関側が確認するために、母子健康手帳の記録がとても役に立ちます。

何回受けるのか、間隔はどのくらいか

子宮頸がんワクチンの接種回数が年齢と種類で変わることを示した図

回数は、使うワクチンの種類と、1回目を受けたときの年齢で変わります。厚生労働省がHPVワクチンの接種を検討する方に向けて出しているリーフレットでは、9価のワクチンは1回目の接種時に15歳未満であれば合計2回、15歳以上であれば合計3回、2価・4価のワクチンは合計3回と案内されています(厚生労働省「HPVワクチンについて」小学校6年生〜高校1年生相当の女の子と保護者の方向けリーフレット)。

つまり、1回目を15歳の誕生日より前に受けるかどうかで回数が変わる場合があります。中学生のうちに始めるか、高校生になってから始めるかで通う回数が違ってくるということです。何回で完了するのか、次はいつ受けるのかは、1回目を受けるときに医療機関で確認しておくと予定を立てやすくなります。決められた間隔より短くなってしまうと有効な接種として扱われないことがあるため、次回の予定日はその場でメモしておくのがおすすめです。

途中で年度をまたぐと公費の対象期間から外れてしまうこともあります。1回目の時点で「最後の1回はいつごろになるか」を逆算しておくと、判断しやすくなります。

接種当日の流れと、副反応について

当日は、体温を測って予診票を記入し、医師が体調やこれまでの接種歴、アレルギーの有無などを確認したうえで接種します。明らかな発熱があるときや体調が悪いときは、日を改めていただくことになります。生理中であること自体は、体調に問題がなければ接種を控える理由にはあたりません。

厚生労働省のリーフレットでは、接種後に起こりうるものとして、接種した部位の痛み・赤み・腫れ、疲労感、頭痛、吐き気などが挙げられています。また、注射の痛みや緊張で立ちくらみや失神(血管迷走神経反射)が起こることがあるため、接種後しばらくは院内で座って様子を見ていただきます。まれに、アナフィラキシーやギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)などが報告されています。

接種後、痛みや腫れがなかなか引かないとき、日常生活に差し支えるような症状が続いているとき、あるいは症状がだんだん強くなっていくときは、様子を見続けずに接種した医療機関へご相談ください。「これは副反応なのだろうか」という段階のご相談でもかまいません。判断がつかないまま抱えているほうが、かえってご本人の負担になります。

男の子は練馬区の公費対象になるのでしょうか

予防接種法に基づく定期接種の対象は、現在のところ女子と定められています。自治体が独自に助成を行っている例もありますので、練馬区での取り扱いについては区の案内でご確認ください。区の助成対象でない場合は、任意接種という位置づけになります。

当院での相談の流れ

当院は「こころと身体、家族ごと診る、心療内科ベースのファミリークリニック」として、心療内科・精神科と内科を並べて診ています。予防接種や健康診断も同じ窓口で受けていますので、ワクチンだけのご相談でも構いません。

実際にご相談で多いのは、「区からの通知は届いたけれど、本人が注射を怖がっている」「一度受けたあとの続きをどこで受ければいいかわからない」といった内容です。注射が苦手なお子さんの場合は、横になった姿勢で受けたり、接種後に長めに院内で休んでいただいたりと、その場で相談しながら進めます。院内にはキッズスペースがあり、小さなご兄弟を連れてお越しいただくこともできます。

お車でお越しの場合は、提携駐車場としてタイムズ大泉学園町第2(5台)・第4(7台)をご利用いただけ、受診された方には割引チケットをお渡ししています。公共交通機関では、西武線大泉学園駅から西武バスにお乗りいただき「大泉郵便局」下車、徒歩1分です。院長は英語での診察に対応しており、中国語は翻訳アプリや医療通訳を用いてご対応しています。

季節の予防接種についてまとめた記事もありますので、あわせてご覧ください。練馬区のインフルエンザ予防接種|時期と費用がわかる、通院先を選ぶ視点については練馬のクリニック選び|土日祝も通える受診先の決め方がわかるで書いています。

まとめ

練馬区で子宮頸がん(HPV)ワクチンを公費で受けられるのは、予防接種法施行令で定められた「12歳となる年度の初日から16歳となる年度の末日まで」にあたる女子、つまり小学校6年生から高校1年生相当の方です。受ける場所は区の実施医療機関、必要なものは予診票と母子健康手帳、回数はワクチンの種類と1回目の年齢で変わる。この三つを押さえておけば、あとは区の案内と医療機関への連絡だけで進められます。判断に迷うところは、区の公式な案内で生年月日から確認するのが確実です。

練馬区から届いた予診票をなくしてしまいました。どうすればよいですか。
子宮頸がん(HPV)ワクチンの予診票を紛失した場合は、練馬区の予防接種担当窓口に再発行のご相談をしてください。予診票がないと定期接種として受けられないため、医療機関に行く前に手続きを済ませておく形になります。お子さんの氏名や生年月日、住所を伝えられるようにしておくと手続きが進みやすくなります。
子宮頸がん(HPV)ワクチンは何回受ける必要がありますか。
使うワクチンの種類と1回目を受けたときの年齢で変わります。厚生労働省が小学校6年生から高校1年生相当の方と保護者向けに出しているリーフレットでは、9価のワクチンは1回目の接種時に15歳未満なら合計2回、15歳以上なら合計3回、2価・4価のワクチンは合計3回と案内されています。決められた間隔を守る必要があるため、1回目のときに次回の予定日を確認しておくとよいでしょう。
生理中でも子宮頸がん(HPV)ワクチンを受けられますか。
生理であること自体は接種を控える理由にはあたりません。ただし、明らかな発熱があるときや体調が悪いときは日を改めていただきます。当日は体温を測り、医師が体調やアレルギーの有無、これまでの接種歴を確認したうえで判断します。不安な点は接種前の問診でお伝えください。
男の子も練馬区の公費で受けられますか。
予防接種法に基づく定期接種の対象は、現在のところ女子と定められています。自治体が独自に助成を設けている場合もあるため、練馬区での取り扱いについては区の公式な案内や予防接種担当窓口でご確認ください。区の助成の対象でない場合は任意接種という位置づけになります。
ケルソンファミリークリニックは予約が必要ですか。土日も受けられますか。
予約なしでも受診できますが予約優先です。電話・LINE・メール・ホームページからご予約いただけます。診療時間は午前9:00〜12:30、午後14:30〜18:00で、水曜が休診、土日祝も診療しています。ワクチンの準備がありますので、接種をご希望の場合は事前にご連絡いただけると助かります。

執筆

田中 良恵

ケルソンファミリークリニック院長

2003年 島根大学医学部卒業。東京女子医科大学病院での研修を経て、精神科・プライマリーケア・訪問診療の領域で臨床経験を積む。アメリカ テキサス州での事業経営を経験したのち帰国。東京武蔵野病院精神科を経て、2026年6月 ケルソンファミリークリニックを開院。精神保健指定医、日本医師会認定産業医。