「ズキンズキンと頭が痛む」「肩こりと一緒に頭が重くなる」「市販薬を飲んでもまた繰り返す」——そんな慢性的な頭痛は、片頭痛や緊張型頭痛のサインかもしれません。
頭痛は「我慢するもの」と思われがちですが、適切な診断と治療によって生活の質を大きく改善できる病気です。市販薬を飲み続けて逆に悪化する「薬物乱用頭痛」というケースもあるため、繰り返す頭痛は早めに専門的な評価を受けることをおすすめします。
ケルソンファミリークリニックは、心療内科と内科を併設した家族向けクリニック。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分です。土日祝日も診療し、オンライン診療にも対応しています。「病院に行くのは少し怖い」——その最初の一歩を、私たちと一緒に踏み出しませんか。
慢性頭痛について

頭痛は、原因によって大きく一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます。
- 一次性頭痛:片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛など、頭痛そのものが病気
- 二次性頭痛:脳腫瘍・くも膜下出血・髄膜炎・副鼻腔炎など、別の病気が原因で起こる頭痛
このページでは、日常的に多く見られる一次性の慢性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)を中心にご説明します。
ただし、「いつもと違う」「経験したことのない強い痛み」「徐々に悪化する頭痛」には、命に関わる二次性頭痛が隠れていることがあります。ろれつが回らない・手足の麻痺・意識の変化を伴う頭痛は、迷わず救急受診してください。
ケルソンファミリークリニックでは、まず二次性頭痛を見落とさないよう丁寧に問診と診察を行い、必要に応じて画像検査ができる連携医療機関へご紹介します。
片頭痛・緊張型頭痛とは?
片頭痛
片頭痛は、ズキンズキンと脈打つような痛みが頭の片側または両側のこめかみ・額・後頭部に現れる頭痛です。日本では成人の約8%が経験するとされ、20〜40代の女性に特に多いことが知られています。
特徴:
- 4〜72時間持続する発作
- 頭を動かす・体を動かすと悪化する
- 吐き気・嘔吐を伴うことがある
- 光・音・においに過敏になる
- 発作前に「閃輝暗点(視野にギザギザの光)」が現れることも
- 月経前後に起こりやすい方も多い
放置すると、月に何度も起こる慢性化や、市販薬の飲みすぎによる「薬物乱用頭痛」を引き起こすこともあります。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、頭全体が締めつけられるような重い痛みが特徴で、慢性頭痛の中でもっとも頻度が高いタイプです。
特徴:
- 数十分〜数日続く、軽〜中等度の痛み
- 我慢すれば仕事や家事を続けられる程度の痛み
- 肩こり・首こりを伴うことが多い
- 体を動かしても悪化しない
- 入浴やマッサージで楽になりやすい
長時間のパソコン作業・スマホ使用・ストレス・不良な姿勢が背景にあることが多く、生活習慣の改善で大きく改善することが期待できます。
片頭痛と緊張型頭痛が両方ある場合も
実は片頭痛と緊張型頭痛は併存することが多く、その人の頭痛のパターンに応じて治療方針を組み立てます。「肩こりからの頭痛」と思っていたら片頭痛だった、というケースも少なくありません。
頭痛の特徴と症状について

頭痛のタイプによって、症状や対応の仕方が変わります。
具体的な症状例
片頭痛のサイン
- ズキンズキンと脈打つ痛み
- 片側のこめかみが痛む(両側のこともある)
- 動くと痛みが強くなる
- 吐き気・嘔吐
- 光・音・においに敏感になる
- 発作前にギザギザの光が見える(閃輝暗点)
- 月経前後・睡眠不足・天候変化で誘発される
緊張型頭痛のサイン
- 頭全体が締めつけられる重い痛み
- 後頭部から首・肩のこわばり
- 動いても悪化しない
- 数日続くこともある
- 入浴やマッサージで楽になる
- パソコン作業や精神的ストレスで悪化
緊急受診が必要な「危険な頭痛」のサイン
次のような頭痛は、命に関わる病気の可能性があります。すぐに救急受診してください。
- 突然の激しい頭痛(バットで殴られたような)
- 経験したことのない強い痛み
- 徐々に悪化していく頭痛
- 発熱・嘔吐・意識の変化を伴う
- ろれつが回らない・手足の麻痺・しびれを伴う
- 50歳以降に初めて起こった頭痛
頭痛の改善方法と治療について
頭痛の治療は、タイプに応じた発作時の薬・予防的な薬・生活習慣の改善を組み合わせて進めます。
1. 薬物療法
片頭痛の薬
- トリプタン製剤:片頭痛発作の特効薬。痛みが出始めた初期に服用するのが効果的(スマトリプタン、ゾルミトリプタンなど)
- NSAIDs(消炎鎮痛薬):軽〜中等度の痛みに
- 制吐薬:吐き気を伴うときに併用
- 予防薬:発作が頻繁な方には、抗てんかん薬・β遮断薬・カルシウム拮抗薬・抗CGRP抗体製剤などが使われます
緊張型頭痛の薬
- NSAIDs(消炎鎮痛薬):痛みが強いときに頓服で使用
- 筋弛緩薬:肩・首のこわばりが強い場合に
- 抗うつ薬(少量):慢性緊張型頭痛の予防に使われることがあります
2. 薬物乱用頭痛に注意
市販の頭痛薬を月に10日以上服用していると、「薬物乱用頭痛」と呼ばれる新しいタイプの頭痛を引き起こすことがあります。痛み止めが効かず、ますます頭痛が増えるという悪循環です。
頭痛薬を頻繁に飲んでいる方は、自己判断で続けず、医師にご相談ください。原因薬剤を一度離脱することで改善が期待できます。
3. 生活習慣の改善
頭痛の予防には、生活リズムを整えることが効果的です。
- 規則正しい睡眠:寝不足も寝過ぎも片頭痛を誘発します
- 規則的な食事:空腹も誘因の一つ
- 適度な運動:肩こり予防に有効
- ストレス管理:リラックスする時間を意識的に
- 姿勢の改善:パソコン・スマホ作業の姿勢を見直す
- 誘因を記録する:頭痛ダイアリーで自分のパターンを把握
4. 仕事や生活での工夫
- 長時間同じ姿勢を避ける
- 1時間に1回は休憩・ストレッチ
- 強い光・騒音を避ける(片頭痛の方)
- 首・肩を温める
- 規則的な生活リズムを保つ
5. セルフケアのコツ
- 片頭痛の発作時:暗く静かな部屋で安静に。冷やすと楽になる方もいます
- 緊張型頭痛:肩・首を温める、軽いストレッチ、入浴
- 頭痛ダイアリー:いつ・どんな状況で・どのくらい続いたかを記録
- カフェイン:適量は片頭痛を抑えますが、摂りすぎは逆効果
頭痛は「我慢するもの」ではなく、「治療できるもの」です。市販薬で何とかしている方、繰り返す頭痛にお困りの方、まずはお気軽にケルソンファミリークリニックまでご相談ください。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分。土日祝日も診療、オンライン診療にも対応しています。