「春になるとくしゃみと鼻水が止まらない」「目がかゆくてつらい」「一年中鼻づまりで呼吸が苦しい」——花粉症やアレルギー疾患は、日常生活の質を大きく下げる病気です。日本人の約半数が何らかのアレルギーを持っているとも言われ、年々患者数は増えています。
放置しても治らないばかりか、集中力や睡眠の質、仕事・学業のパフォーマンスにまで影響します。適切な薬物療法や、根本的な治療である舌下免疫療法など、選択肢は広がっています。
ケルソンファミリークリニックは、心療内科と内科を併設した家族向けクリニック。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分です。土日祝日も診療し、オンライン診療にも対応しています。「病院に行くのは少し怖い」——その最初の一歩を、私たちと一緒に踏み出しませんか。
アレルギー疾患について

アレルギーとは、本来は体に害のないはずの物質に、免疫が過剰に反応してしまう状態です。花粉・ハウスダスト・ダニ・ペットの毛・食物など、さまざまなものが原因(アレルゲン)になります。
代表的なアレルギー疾患には次のようなものがあります。
- 花粉症(季節性アレルギー性鼻炎):スギ・ヒノキ・ブタクサ等の花粉が原因
- 通年性アレルギー性鼻炎:ハウスダスト・ダニが主な原因
- アレルギー性結膜炎:花粉などが目の粘膜に反応
- 気管支喘息:気道の慢性的な炎症
- アトピー性皮膚炎:皮膚バリア機能の低下と免疫反応
- 食物アレルギー:特定の食べ物で蕁麻疹・アナフィラキシーを起こす
これらは単独で起こることもあれば、複数のアレルギー疾患を合わせ持つことも珍しくありません(いわゆるアレルギーマーチ)。
東京都の調査では、スギ花粉症の推定有病率は都民の約5割に上ります。「症状があって当たり前」と思い込まず、治療でコントロールできる病気として向き合うことが大切です。
花粉症・アレルギー性鼻炎とは?
花粉症は、植物の花粉が原因で起こる季節性のアレルギー性鼻炎です。日本ではスギ花粉症がもっとも多く、次いでヒノキ・イネ科・ブタクサなどがあります。花粉の飛散時期にだけ症状が強く出るのが特徴です。
通年性アレルギー性鼻炎は、ハウスダスト・ダニ・カビ・ペットの毛などが原因で、1年を通して症状が続きます。
症状が起こるしくみ
鼻や目の粘膜にアレルゲンが付着すると、免疫細胞が反応してヒスタミンなどの化学物質を放出します。この物質がくしゃみ・鼻水・かゆみなどの症状を引き起こします。
合併しやすい疾患
- アレルギー性結膜炎:目のかゆみ・充血・涙
- 気管支喘息:咳・息苦しさ
- アトピー性皮膚炎:皮膚のかゆみ
- 口腔アレルギー症候群:果物・野菜を食べた後の口の違和感
ケルソンファミリークリニックでは、アレルギーの原因や重症度を確認しながら、生活への影響に応じた治療方針をご提案します。
花粉症・アレルギー疾患の特徴と症状について

アレルギー疾患の症状は、アレルゲンに触れてから比較的早く(数分〜数時間)現れます。
具体的な症状例
鼻の症状
- くしゃみが連続して出る
- 透明でサラサラの鼻水
- 鼻づまり
- 鼻のかゆみ
- 匂いがわかりにくい
- 後鼻漏(のどへの鼻水の流れ込み)
目の症状
- 目のかゆみ
- 充血
- 涙が止まらない
- 目のゴロゴロ感
- まぶたの腫れ
全身の症状
- 倦怠感・集中力低下
- 睡眠の質の低下
- のどのかゆみ・違和感
- 皮膚のかゆみ
- 咳・喘息の悪化
重症のサイン(すぐ受診)
- 強い息苦しさ・喘鳴
- 意識がもうろうとする
- 全身のじんましん
- 唇・喉の腫れ
- 血圧低下(アナフィラキシー:救急受診が必要)
花粉症・アレルギー疾患の改善方法と治療について
治療の基本は、原因の回避・薬物療法・必要に応じて免疫療法です。症状の強さや生活への影響によって、治療の組み合わせを決めます。
1. 薬物療法(対症療法)
症状を抑える薬です。花粉症の場合は、症状が出始める前から予防的に開始(初期療法)することで、シーズン全体の症状を軽くできます。
- 第2世代抗ヒスタミン薬(内服):くしゃみ・鼻水・かゆみに。眠気の少ないタイプが増えています(フェキソフェナジン・ロラタジン・ビラスチンなど)
- ロイコトリエン受容体拮抗薬:鼻づまり・喘息合併例に
- 鼻噴霧用ステロイド薬:鼻づまりに最も効果的。局所作用で全身への影響が少ない
- 点眼薬:目のかゆみ・充血に(抗ヒスタミン点眼・ステロイド点眼)
- 血管収縮薬の点鼻:頑固な鼻づまりに短期的に
- 漢方薬:体質に応じて併用される場合も
内服薬は症状が出る2週間前から開始すると効果的です。
2. 舌下免疫療法(根本治療)
舌下免疫療法(SLIT) は、アレルゲンを少量から継続的に体に取り込むことで、体質そのものを変えていく治療法です。
- 対象:スギ花粉症・ダニアレルギー性鼻炎
- 方法:1日1回、舌の下に薬を含む
- 期間:3〜5年間の継続が推奨
- 効果:多くの方で症状の軽減が期待でき、長期の寛解が得られることもあります
花粉症の場合、スギ花粉の飛散していない6月〜11月に開始します。治療開始時には医療機関での初回投与が必要で、その後は自宅で続けられます。
ケルソンファミリークリニックでは、舌下免疫療法のご相談も承ります。
3. アレルゲンの回避・環境調整
- 花粉症:マスク・メガネ・帽子、花粉情報のチェック、帰宅時の衣服払い、洗顔・洗鼻、洗濯物の外干しを避ける
- ハウスダスト・ダニ:週1回以上の掃除、寝具の洗濯・天日干し、湿度管理(50%前後)
- ペットアレルギー:寝室には入れない、定期的なシャンプー
- 食物アレルギー:原因食品の回避、食品表示の確認
4. アナフィラキシーへの備え
重度の食物・蜂毒アレルギーなどでは、アナフィラキシーの既往があればエピペン(アドレナリン自己注射器)の携帯が検討されます。学校・職場にも周囲への周知と対応手順を共有しておきましょう。
5. 生活全般でのセルフケア
- 睡眠:十分な睡眠は免疫のバランスを整える
- 食事:バランスのよい食事、腸内環境を整える発酵食品
- 適度な運動:免疫の調整に役立つ
- ストレス管理:ストレスは症状を悪化させる要因に
- 禁煙:受動喫煙も含めて呼吸器アレルギーを悪化させる
- 早めの受診:シーズン前・症状が出始めたタイミングで
花粉症・アレルギー疾患は、適切な治療で症状を大きくコントロールできる病気です。毎年のつらい症状に悩んでいる方、舌下免疫療法を検討したい方、まずはお気軽にケルソンファミリークリニックまでご相談ください。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分。土日祝日も診療、オンライン診療にも対応しています。