PAIN

関節痛・腰痛・肩こり・神経痛

2026.05.07

「肩や腰がいつも重い」「膝が痛くて階段がつらい」「手足にピリピリしたしびれが続く」——こうした痛みは、年齢のせいや疲れの一つとして見過ごされがちですが、放置すると慢性化し、生活の質を大きく下げてしまうことがあります。

痛みは体からのサインです。原因を見極めて適切に対処することで、薬や生活の工夫で多くの方が改善できます。市販薬や湿布で凌ぎ続ける前に、一度ご相談ください。

ケルソンファミリークリニックは、心療内科と内科を併設した家族向けクリニック。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分です。土日祝日も診療し、オンライン診療にも対応しています。「病院に行くのは少し怖い」——その最初の一歩を、私たちと一緒に踏み出しませんか。

なお、骨折・脱臼・手術が必要な疾患は専門の整形外科にご紹介します。慢性的な痛みの管理・痛み止めの処方・全身の健康管理は、当院でお手伝いできる範囲です。

痛みの病気について

関節痛・腰痛・肩こり・神経痛は、日本で最も多い体の悩みの上位を占めています。厚生労働省の国民生活基礎調査では、男性の自覚症状の1位が腰痛、女性では肩こり・腰痛が上位に並びます。

これらの痛みは、ひとくくりに「痛み」と言っても、原因や対処方法が大きく異なります。

  • 関節そのものが原因(変形性関節症、関節リウマチなど)
  • 筋肉のこわばりが原因(緊張型の肩こり、筋筋膜性腰痛など)
  • 神経が原因(坐骨神経痛、椎間板ヘルニアなど)
  • 内臓の病気が背後にある(腎臓・婦人科・心臓由来の痛みなど)
  • 慢性化した痛み(脳の痛み処理が変化している状態)

「いつもと違う痛み」「徐々に悪化する痛み」「夜間や安静時にも痛む」は、内臓や神経の病気が背後にあるサインのことがあります。早めの受診をおすすめします。

ケルソンファミリークリニックでは、痛みの背景にある全身の状態を含めて見立てていきます。

関節痛・腰痛・肩こり・神経痛とは?

関節痛

関節に痛み・腫れ・動かしにくさが出る状態です。原因は多岐にわたります。

  • 変形性関節症:加齢や負担で軟骨がすり減ることで起こる(膝・股関節に多い)
  • 関節リウマチ:免疫の異常で関節に炎症が起こる(手指・手首・足の小関節に多い)
  • 痛風・偽痛風:尿酸やピロリン酸の結晶が関節に溜まる
  • 感染性関節炎:細菌などが関節内で炎症を起こす

腰痛

腰の痛みは原因が幅広く、85%は明確な病名がつかない「非特異的腰痛」と言われます。

  • 筋筋膜性腰痛:筋肉の疲労や使いすぎ
  • 椎間板ヘルニア:椎間板が飛び出して神経を圧迫
  • 腰部脊柱管狭窄症:神経の通り道が狭くなる
  • 仙腸関節障害:骨盤の関節の動きの問題
  • 圧迫骨折:高齢者の骨粗しょう症性骨折
  • 内臓由来:腎臓・婦人科・血管の病気が原因のこともあります

肩こり

首や肩・背中の筋肉のこわばり・痛みを指します。

  • 長時間のデスクワーク・スマホ姿勢
  • ストレス・自律神経の乱れ
  • 眼精疲労
  • 冷え・運動不足
  • 頚椎症(首の骨の変化)

神経痛

神経の通り道に沿って、ピリピリ・ビリビリした痛みが現れる状態です。

  • 坐骨神経痛:腰からお尻・太ももの裏・ふくらはぎへの痛み
  • 肋間神経痛:肋骨に沿った刺すような痛み
  • 三叉神経痛:顔面の片側の激痛
  • 帯状疱疹後神経痛:帯状疱疹のあとに残る神経痛
  • 糖尿病性神経障害:糖尿病の合併症による手足のしびれ・痛み

痛みの特徴と症状について

痛みの性質は、原因を見極めるうえで大切なヒントになります。

具体的な症状例

関節痛・腰痛のサイン

  • 特定の動きで痛む
  • 動かし始めに固い・痛い(変形性関節症の朝のこわばりは短い)
  • 朝起きたときに長く(30分以上)こわばる(リウマチを疑う)
  • 関節が腫れて熱を持つ
  • 階段の上り下りがつらい
  • 中腰・荷物持ちで腰が痛む
  • 長時間歩くと足がしびれて休むと回復する(脊柱管狭窄症)

肩こりのサイン

  • 肩や首の重い・張った感覚
  • 頭痛・吐き気を伴う
  • 手のしびれ・冷感
  • 入浴後やストレッチで一時的に楽になる
  • 慢性化して日常的にだるい

神経痛のサイン

  • ピリピリ・ビリビリした電気が走るような痛み
  • 触れるだけで痛むことがある
  • 特定の神経の通り道に沿って痛む
  • 夜間・安静時にも痛む
  • しびれや感覚の異常を伴う

こんな症状はすぐ受診を

  • 突然の激しい痛み
  • 発熱を伴う関節痛
  • 手足の麻痺・力が入らない
  • 排尿・排便のコントロールが難しくなった
  • 進行性のしびれ
  • 安静時にも続く強い痛み
  • 体重減少・倦怠感を伴う

痛みの改善方法と治療について

痛みの治療は、原因への対処・痛み止めなどの薬物療法・生活習慣の改善を組み合わせます。

1. 薬物療法

  • NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬):ロキソプロフェン・イブプロフェンなど。炎症と痛みを抑える代表的な薬。胃腸障害や腎機能への影響に注意し、長期連用は避ける
  • アセトアミノフェン:胃腸への負担が比較的少ない解熱鎮痛薬
  • 筋弛緩薬:肩こり・腰痛で筋肉のこわばりが強い場合
  • 神経障害性疼痛治療薬:プレガバリン(リリカ)・ミロガバリン(タリージェ)。神経痛に効果
  • 湿布薬:ロキソプロフェン・ケトプロフェン入りの貼付剤
  • ステロイド注射・関節注射:必要に応じて整形外科で実施

ケルソンファミリークリニックでは、内服・外用の処方を行い、専門的な注射や手術が必要な場合は整形外科へご紹介します。

2. 物理療法・リハビリ

  • 温める/冷やす:急性期は冷やす、慢性期は温める
  • ストレッチ・運動療法:硬くなった筋肉をゆるめ、血流を改善
  • 姿勢の改善:日常の姿勢を見直す
  • 適度な運動:ウォーキング・水中歩行・ヨガ

3. 仕事や生活での工夫

  • デスクワークの姿勢を見直す:椅子の高さ・モニターの位置
  • 1時間に1回は立ち上がる・伸びをする
  • 重いものは膝を曲げて持ち上げる
  • 荷物は左右バランスよく
  • 靴・寝具の見直し

4. 慢性化を防ぐために

慢性的な痛みは、脳の痛み処理回路が過敏になることで「実際の組織の損傷以上に痛みを感じる」状態に変化することがあります。

  • 市販薬を漫然と使い続けない
  • 痛みダイアリーをつける:いつ・どんな状況で痛むかを記録
  • ストレス・睡眠・運動の改善:痛みの感じ方に大きく影響
  • 必要に応じてカウンセリング:痛みと感情はつながっている

5. 生活全般でのセルフケア

  • 睡眠:質の良い睡眠は痛みを和らげる
  • 運動:軽い運動を続けることで筋力と血流を保つ
  • 体重管理:膝・腰の負担を減らす
  • 入浴:ぬるめのお湯にゆっくり浸かる
  • ストレッチ習慣:朝晩5分でも違いが出ます

関節痛・腰痛・肩こり・神経痛は、適切な対応で多くの方が改善できる症状です。市販薬で凌ぎ続けている方、慢性的な痛みでお困りの方、まずはお気軽にケルソンファミリークリニックまでご相談ください。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分。土日祝日も診療、オンライン診療にも対応しています。

執筆

田中 良恵

ケルソンファミリークリニック院長

2003年 島根大学医学部卒業。東京女子医科大学病院での研修を経て、精神科・プライマリーケア・訪問診療の領域で臨床経験を積む。アメリカ テキサス州での事業経営を経験したのち帰国。東京武蔵野病院精神科を経て、2026年6月 ケルソンファミリークリニックを開院。精神保健指定医、日本医師会認定産業医。