「のどが痛い」「咳と鼻水が止まらない」「急な発熱」——こうした症状が出たとき、それが風邪なのかインフルエンザなのか新型コロナなのか、自分では判断しづらいことが多いものです。
風邪はほとんどが自然に治る一方、インフルエンザは早めの抗ウイルス薬で症状を軽くできる病気です。コロナや細菌感染症など、対応が異なる病気もあるため、症状や経過に応じた適切な見立てが大切です。
ケルソンファミリークリニックは、心療内科と内科を併設した家族向けクリニック。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分です。土日祝日も診療し、オンライン診療にも対応しています。発熱・咳・喉の痛みが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
急性上気道感染症について

風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症などをまとめて、医学的には「急性上気道感染症」と呼びます。鼻・喉・気管といった上気道(空気の通り道)にウイルスや細菌が感染して、炎症が起こる状態です。
ほとんどはウイルスが原因で、種類は200種類以上とも言われています。風邪には特効薬がないのはそのためで、症状を和らげながら自然治癒を待つのが基本になります。
一方、インフルエンザ・新型コロナには抗ウイルス薬があり、診断が早ければ服用によって症状の期間を短くしたり、重症化を防いだりすることができます。「ただの風邪」と決めつけず、症状によっては早めに受診することが大切です。
ケルソンファミリークリニックでは、症状の経過を丁寧に確認し、必要に応じて検査を行いながら、適切な治療をご提案します。
風邪・インフルエンザ・コロナの違いとは?
風邪(普通感冒)
風邪は、ライノウイルス・アデノウイルス・季節性コロナウイルスなど、さまざまなウイルスによる上気道の炎症です。
特徴:
- 症状は比較的緩やかに始まる
- 鼻水・鼻づまり・くしゃみ・軽い喉の痛みが中心
- 発熱はあっても微熱程度
- 全身倦怠感は軽い
- 数日〜1週間程度で自然に回復
インフルエンザ
インフルエンザウイルス(A型・B型)による感染症で、毎年冬を中心に流行します。
特徴:
- 突然の高熱(38℃以上)
- 強い全身倦怠感・筋肉痛・関節痛
- 頭痛
- 喉の痛み・咳
- 鼻水(やや遅れて)
- 重症化すると肺炎・脳症のリスク
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
近年の流行株では、症状の現れ方が変化しています。
特徴:
- 強い喉の痛みが主訴になることが多い
- 発熱・咳・倦怠感・頭痛
- 味覚・嗅覚障害は減少傾向だが依然として現れることも
- 軽症でも症状が1週間程度続く傾向
見分けるポイント
- 緩やかな鼻症状中心なら風邪の可能性が高い
- 突然の高熱・全身症状ならインフルエンザを疑う
- 強い喉の痛み・流行状況から新型コロナを疑う
ただし、症状だけで完全に見分けることは難しいため、流行状況や経過を踏まえて医師が判断します。インフルエンザ・コロナの検査で確定診断ができる場合もあります。
風邪・感染症の特徴と症状について

感染症の症状は人それぞれで、軽症から重症まで幅があります。
具体的な症状例
上気道症状
- 鼻水・鼻づまり・くしゃみ
- のどの痛み・違和感
- 咳・痰
- 声がれ
- 耳の痛み・違和感
全身症状
- 発熱(微熱〜高熱)
- 寒気・悪寒
- 倦怠感・だるさ
- 頭痛・筋肉痛・関節痛
- 食欲不振
- 吐き気・下痢(ウイルスのタイプによる)
注意したい合併症の症状
- 気管支炎・肺炎:咳が長引く、息苦しさ、胸の痛み
- 副鼻腔炎:黄色い鼻水、頬や額の痛み、長引く鼻づまり
- 中耳炎:耳の痛み、聞こえにくさ
- 気管支喘息の悪化:息切れ、ヒューヒューという呼吸音
こんな症状はすぐ受診を
- 38℃以上の発熱が3〜4日以上続く
- 呼吸が苦しい・胸が痛い
- 水分が摂れない・脱水のサイン
- 意識がぼんやりする
- 高齢の方・持病のある方の発熱
- 妊娠中の方の発熱
- 小さなお子さまの長引く発熱
風邪・感染症の治療と対処法について
風邪の多くは特効薬がなく、症状を和らげる対症療法が中心です。インフルエンザやコロナでは、抗ウイルス薬の選択肢があります。
1. 風邪の治療(対症療法)
風邪の薬は、原因のウイルスを退治するものではなく、つらい症状を和らげるためのものです。
- 解熱鎮痛薬:発熱・頭痛・喉の痛みに
- 去痰薬:痰を出しやすくする
- 鎮咳薬:咳がつらいときに
- 抗ヒスタミン薬:鼻水・くしゃみに
しっかり休養して、体の免疫がウイルスに対応するのを助けることが治療の本質です。
2. インフルエンザの治療
抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に服用することで、ウイルスの増殖を抑え、発熱期間の短縮・重症化予防効果が期待できます。
- オセルタミビル(タミフル):内服薬
- ザナミビル(リレンザ):吸入薬
- バロキサビル(ゾフルーザ):1回内服
- ラニナミビル(イナビル):吸入薬
インフルエンザが疑われる場合は、早めに受診することが大切です。
3. 新型コロナの治療
軽症の方は対症療法が中心ですが、重症化リスクが高い方には抗ウイルス薬が使われます。
- モルヌピラビル(ラゲブリオ)
- ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド)
- エンシトレルビル(ゾコーバ)
これらは適応が限られているため、医師の判断で処方されます。
4. 抗菌薬(抗生物質)について
風邪はほぼウイルスによるもので、抗菌薬は効きません。風邪に抗菌薬を使うことは、副作用や耐性菌の問題を引き起こすため、原則として推奨されていません。
ただし、二次的な細菌感染(細菌性肺炎・中耳炎・副鼻腔炎など)を合併した場合は、抗菌薬の適応となります。
5. セルフケアと予防
療養中のセルフケア
- 十分な休養と睡眠
- 水分補給:脱水を防ぐ
- 消化の良い食事:おかゆ・スープなど
- 室内の加湿:のどの乾燥を防ぐ
- マスク着用:周囲への感染予防
感染症の予防
- 手洗い・うがい
- マスクの着用(流行期や人混み)
- 十分な睡眠と栄養で免疫力を保つ
- ワクチン接種:インフルエンザ・新型コロナ・肺炎球菌など、医師と相談のうえ
- 室内の換気・湿度管理
風邪・インフルエンザ・コロナは、見分けが難しいことも多く、症状によっては早めの治療が重要です。発熱や強い喉の痛みでお困りの方、流行期に体調が気になる方、まずはお気軽にケルソンファミリークリニックまでご相談ください。大泉学園駅より西武バスにて「大泉郵便局」下車、徒歩1分。土日祝日も診療、オンライン診療にも対応しています。